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2026年 第61回テーマ豊かなツーリズム
ツーリズムとは、移動や滞在、出会い、体験を通して、非日常の環境に身を置くことです。そして旅人にとっての非日常は、その地で暮らす住人にとっての日常でもあり、両者が交錯するところにツーリズムの魅力があります。また旅先でのさまざまな経験は私たちの感覚を研ぎ澄まします。手に触れ、肌で感じ、音や味、匂いを知覚するといった身体に根差した具体的なリアリズムこそ、私たちがツーリズムに求めていることなのかもしれません。特に近年は生成AIの登場によって、画像や映像が容易に生み出されるようになり、ある種のフェイクが日常に溢れています。ツーリズムは、そこから距離を置いて、旅先にある確かさ(オーセンティシティ)へ目を向ける行為とも言えるでしょう。
一方で、日常と非日常のバランスが崩れる軋轢(オーバーツーリズム)も世界各地で生じています。SNSなどで知り得た誰かにとっての確かさを、自らも追体験したいという欲求が加速しているのかもしれません。こうした軋轢をも超えてツーリズムの豊かさを実感できる環境や空間は考え得るでしょうか。
ツーリズムの魅力には人との出会いもあります。たとえば、かつて中核都市にあったグランドホテルは、旅人が宿泊し、地元住民がハレの日を祝い、従業員が働き、日常と非日常が交錯する群像劇の舞台のようでもありました。こうした環境は、いまの時代にも構想できるでしょうか。また、遠く離れた場所を訪れることだけではなく、身近なところにもツーリズムの豊かさを見出せるかもしれません。提案する場所や用途、規模などは自由です。身体に根差した豊かなツーリズムをもたらす建築を提案してください。みなさまの応募をお待ちしております。
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